災害公営住宅 前にマンション 被災者困惑

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仙台市太白区あすと長町の災害公営住宅の目の前で、高さ約80メートルの高層マンションの建設が急ピッチで進んでいます。「日光が当たらなくなります」と被災者は心配する声が上がっていますが、商業地域に建つマンションに違法性はなく、市も静観の構えです。東日本大震災から5年たちました。新生活へ一歩を踏み出した被災者たちは、複雑な思いで日々の工事を見守っています。

高層マンション(345戸)は昨年11月に着工し、完成予定は2017年11月です。地上24階、高さ約80メートルと災害公営住宅の約2倍あり、災害公営住宅南方向の眺望はほぼ遮られます。
マンション完成後、日照時間が最も短い冬至には、災害公営住宅の日照時間(午前8時~午後4時)は最長6時間、最短で1時間になるといいいます。窓側の面積の約3割が3時間以下になる見込みです。

災害公営住宅、マンションとも商業地域に建つため日照に関する法的規制がなく、建築基準法に基づく審査も全てクリアしています。昨年12月には災害公営住宅の入居者の求めに応じ、説明会も開きました。一部を13階建てにするなど日照への配慮もしたといいます。
被災者は入居決定後にマンション建設計画を知ったといい、受け止め方はさまざまです。

冬至の日照時間が3時間以下となる住民は「事前に計画を知っていれば入居しませんでした。市は、反射板を設置するなど日光が当たるような対策をしてほしいです」と要望しています。
高層階に住む住民は「市街地に建設された災害公営住宅のせいで日陰となった地域もあり、マンション建設は仕方がありません。窓から見える最後の桜を目に焼き付けたいです」と話します。

仙台市復興公営住宅室の室長は「法的に問題がない以上、建設中のマンションに『注文』をつけることはできません」と説明します。
マンションの担当者は「地域住民の求めに応じ、説明会を開き、ご理解をいただいています。不明な点があれば今後も丁寧に対応したいです」と話しています。

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