東日本大震災 復興と建築

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新年度となり、東日本大震災からの復興が新たな段階を迎えました。政府の定義に従えば、集中復興期間から復興・創生期間へと移ります。その針路に狂いはないのでしょうか。

これまでの5年間を振り返って「建築が土木に負けた」と、建築家伊東豊雄氏の卓見が印象的です。
被災各地の仮設住宅団地に建つ共有スペース「みんなの家」は、伊東氏の新境地とされます。三陸の風土が育んできた自然との折り合い、人々のつながりをぬくもりある木造建築へと昇華させました。
ですが内と外、人と人を穏やかに結ぶ試みのすぐ近くでは、海と陸を分断する巨大防潮堤の工事が日々進んでいました。立ち並び始めた災害公営住宅では、コンクリート壁が無造作に集落共同体の暮らしを寸断しようとしています。

被災自治体に代わって都市再生のノウハウを持つプロ集団が再建を丸ごと請け負います。聞こえは良いですが、合理性を追い求める都会の価値観を反映した集落再生には、各地で異論がくすぶり続けています。
ある漁村の住民たちは、海辺のリゾート地と見まがうパース図を示されて「一体、ここに誰が住むのでしょうか」と息をのんだそうです。

震災によって東北は、一足飛びに21世紀半ばの日本が直面する人口減少社会の課題先進地になってしまいました。ならば、身の丈に合った縮小社会モデルを打ち立てるのが東北の使命です。もちろん建築の作法にも同じことが言えます。
いかに大規模土木工事で巨額予算を消費し尽くしたとしても、課題「解決」先進地への道筋は描けません。

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