建築家が語る 重要なのは速度より「東北性」

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 宮城県南三陸町志津川地区をはじめ、被災地のまちづくりに尽力する世界的建築家に「復興のかたち」を聞きました。               

 日本の伝統建築は形よりも木や石、紙といった物質を使うことに始まります。これは建築におけるアニミズム(万物有魂論)といえます。それが20世紀になってコンクリートを使って形で遊ぶようになりました。

 日本文化の一つのベースであるアニミズムは東北で一番色濃く残っています。復興の現場でこの東北性をちゃんと建築にいかさないと、日本は宝を失うことになると思うんです。

 復興が遅いということを問題にする人もいますが、要は質です。遅くてもちゃんと東北の文化を再生できればいい。逆に早くても東北性を失ってしまうような復興は日本にとって大きな損失です。志津川で担当する商店街は自然素材をいかし、一見地味だが体験するとものすごく深いという、21世紀の転換点となる建築を目指しています。

 被災地は条件がすごく厳しいです。まず徹底的に無駄なものにお金を使わないことです。しかも将来、津波が来たときに耐えられるようにしなければなりません。けれど復興は、その何重もの厳しさを楽しむくらいの気持ち、強さがないとできないと思います。

 日本人って逆境のときにいい建築をつくっています。たとえば関東大震災後や第二次世界大戦後です。そんなとき、想像もできないような力を発揮するのが日本人なのです。逆に、恵まれすぎているときはあまりいい建築をつくれません。ある意味で貧乏性だと思います。でもそれはよいことで、その民族性をいかした復興ができればいいのです。

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