庁舎保存求め要望書 円形建築「貴重な遺産」

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 老朽化した大崎市田尻総合支所(宮城県大崎市田尻)の建て替えをめぐり、日本建築学会東北支部)が市に庁舎保存の要望書を提出しました。庁舎は1950年代に流行した円形建築です。学会支部は「貴重な建築遺産であり、地域のシンボルです。何とか保存活用してほしいです」と訴えますが、市は財政面から慎重姿勢です。

 58年に旧田尻町役場として建てられた庁舎は鉄筋コンクリート2階で、延べ床面積804平方メートルあります。要望書を提出した仙台高専建築デザイン学科の准教授は「円形建築の役場庁舎としては、全国で唯一の現存例ではないでしょうか」と指摘します。

 庁舎は東日本大震災で、壁に亀裂が入る被害を受けました。市は2013年に老朽化した市本庁舎、鳴子総合支所とともに田尻総合支所についても建て替えの方針を打ち出しました。
 計画では、田尻総合支所の新庁舎は、円形庁舎を取り壊した跡地に建設しました。大崎産材を使った木造平屋で、床面積は1000平方メートル以下です。渡り鳥の楽園である蕪栗沼観光の拠点にします。

 庁舎保存を求める同市田尻の工務店社長は「庁舎に愛着があり、取り壊しに反対する住民も少なくありません。文化財登録を見据え、保存活用する方策を考えたいです」と訴えます。准教授らは庁舎活用案として、ホテルやギャラリー、貸しオフィスやFM局などへの改装を提案しています。

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