【北海道新幹線】 過酷トンネル掘削 開業万感

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 1973年の整備計画決定から43年、本州と北海道がついに新幹線でつながりました。北海道新幹線は青函トンネルを駆け抜け、新青森-新函館北斗間を約1時間で結びます。
 北海道新幹線下り新函館北斗行き「はやぶさ19号」が、青函トンネルに吸い込まれていきました。「亡くなった工事仲間に見せてやりたかったです」と話します。青函トンネル入口広場(青森県今別町)から見ていた男性の口から、思わず言葉が漏れました。

 当初から新幹線走行を想定した工事は過酷を極めました。日本鉄道建設公団(現鉄道建設・運輸施設整備支援機構)の臨時職員として67年6月、同県外ケ浜町にあった竜飛鉄道建設所の現場に入りました。
 着工の準備段階から先進導坑の掘削に携わりました。400人を超える職員が3交代制で勤務していました。狭く暗い坑内で専用の機械を使うと、耳鳴りや手のしびれが止まりませんでした。

 先進導坑は83年1月に貫通しました。「青森側から風が流れたのを覚えています。時間がかかり『後進導坑』と言われましたが」と苦笑します。
 現在、先進導坑は青函トンネルの安全を支える重要な役割を果たしています。本坑の下を走り、常に出続けている水を排出します。先進導坑が使えなくなれば本坑は水没します。「トンネルの安全を守る工事に関われたのは誇りです」

 当時の工事関係者たちと再会するのは数十年ぶりで共に新幹線に乗車しました。「開業で、当時のように北海道側の作業員と交流できると思うとうれしいです」と顔をほころばせます。一方で、地元の新青森駅が「通過駅」となりはしないか気に掛かります。「函館から下北半島を抜けて青森に立ち寄り新幹線で帰るような人の流れができたら良いです」と期待します。

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